採用広報で知るべきSNSの使い分け!サービス別に解説します

採用広報で知るべきSNSの使い分け!サービス別に解説します

採用広報の役割は、企業が求める人材像や採用活動などに関する情報を積極的に配信し、企業と人材のミスマッチを防ぎながら双方にとって最良な人材採用を実現することです。その中で今や採用広報で外せないのが「SNS活用」です。

SNSは今やビジネス・プライベートの両方に密着したサービスであり、採用広報において使わない手はありません。本記事ではサービス別に採用広報のSNS使い分けについて解説するので、今後の採用戦略の参考にしてください。

採用広報におけるSNSの重要性

総務省が公表したデータによると、2020年におけるSNSの利用率は全年代平均で73.8%でした。さらに、48.3%の人がSNSを日常的に利用しているというデータもあります。

出典:総務省「令和3年版情報通信白書」

年代別に見てみますと、10代・20代の利用率が特に高いため新卒採用では「SNS活用必須」と言えるでしょう。 また、近年ではGoogleなどの検索エンジンだけでなくSNSを使って情報収集を行う人が増えています。採用広報においてSNSを活用する重要性は日ごと増しており、SNS活用のメリットよりもSNSを活用しない機会損失の方が大きいと考えて良いでしょう。

採用広報で知るべきSNSの使い分け

採用広報のSNS活用で大切なのは、採用担当者がSNS運用を始めることではなく、SNSごとの特徴を知り使い分けることです。

デジタルネイティブ(幼少期からデジタル技術に親しんでいる)な人々は、SNSをいくつも利用するだけでなく、1つのSNSに対して複数アカウントを所有しているのが普通です。そうした人々に採用広報として訴求するには、SNSに応じて使い分けが必要となります。

ここ数年でSNSの種類も増え、最近ではよりビズネスに特化したLinkedInも注目されていますが、今回はまずは押さえておきたいベーシックなSNSを4つ、特徴を踏まえて正しい使い分けについて解説していきます。

LINE:メッセージ配信システムとして

国内アクティブユーザー数:9,000万人
タイプ:メッセージングアプリ

国民的なメッセージングアプリとなったLINEは、採用広報においてメッセージ配信システムとして有効活用できます。友だち登録をしてもらうだけで良く、求職者側の登録負担が少ないことからユーザーを集めやすいのが特徴です。

LINE公式アカウントを利用すれば友だち登録してくれたユーザーにプッシュ通知でメッセージを送信できるため、着実に情報伝達できるのがLINEの強みです。

LINEチャットボットを活用すれば求職者の問い合わせに素早く対応でき、採用広報の総合案内チャネルとして機能させることもできます。 ただし、LINE公式アカウントはメッセージ配信数に応じて料金が発生する点にご注意ください。

Twitter:情報拡散ツールとして

国内アクティブユーザー数:4,500万人
タイプ:テキストベースSNS

Twitterは採用広報での活用事例の多いSNSなので、他社の取り組みを参考にしながら自社でも取り組めるのが大きなメリットです。

たとえば日本オラクルの採用広報Twitterアカウントでは、社内採用担当者が同社の募集情報や面接情報などを発信しながら、募集窓口としても機能しています。

Twitterは情報拡散性の高いSNSのため、趣向を凝らしたコンテンツ投稿によって情報拡散を狙い、広報効果アップにも期待できます。

Instagram:社内紹介カタログとして

国内アクティブユーザー数:3,300万人
タイプ:グラフィックベースSNS

Instagramは画像共有を中心につながるSNSです。したがって、Twitterのように採用広報の窓口や情報拡散とするのではなく、「社内紹介カタログ」として活用することをおすすめします。

オフィスにこだわっている企業ならオフィス写真を掲載し、そうでない企業でも社員の仕事風景などを掲載することで就職後の具体的なイメージが湧きやすくなり、ミスマッチを防げます。

最大60秒の動画投稿も可能なので、ショートシリーズの社員インタビュー動画などを掲載するとコンテンツとしても楽しめるので効果的ですし、ライブ機能もありますので、生の声を届けることもできます。まさに「ファン化」に最適なSNSです。

Facebook:基本情報ページとして

国内アクティブユーザー数:2,600万人
タイプ:実名登録が基本のSNS

Facebookは実名登録が基本であり、ビジネス上でのつながりも多いSNSです。ユニークな投稿は狙わず、ホームページのように企業の基本情報などを掲載する役割として活用しましょう。

加えて、Facebook上で気になる人材を発見したら企業側から積極的にアプローチをするのも効果的です。国内アクティブユーザー数は他のSNSより劣りますが、世界的には最大規模のSNSなので海外人材の獲得にもおすすめです。

採用広報のSNS活用は「目的の明確化」がポイント

採用広報でSNSを活用する際はまず「目的の明確化」から始めましょう。本記事でSNSの使い分けについて解説しましたが、それ以上に大切なのが採用広報の目的、SNSを活用する目的を改めて整理し、正しいSNS活用に向けたスタートを切ることです。

目的の明確化をせず、見切り発車的にSNS活用をスタートしてしまい想定する効果を得られない企業は、残念ながら多数存在します。

自社がそうした「失敗事例」にならないためにも、採用広報とSNS活用における「目的の明確化」を大切にしてください。

まとめ

いかがでしょうか?本記事では広報採用におけるSNS活用について解説しました。SNSは今や、Googleなどの検索エンジンに並ぶ巨大情報プラットフォームです。

国民の7割以上が利用していることを考慮すると、採用広報で活用しない手はありません。この機会にぜひ、自社の採用広報におけるSNS活用についてご検討ください。