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転職面談って必要? -転職エージェント活用の鍵-

公開日:2023/11/15 更新日:2023/12/25
転職面談って必要? -転職エージェント活用の鍵-

転職エージェントを利用して転職活動を始める場合、最初のステップとして「転職面談(キャリアカウンセリング)」があります。早く求人を紹介してほしいのに「転職エージェントとの面談の目的って?面談の準備や時間を取るのが正直面倒」と感じる方も少なくないのではないでしょうか。とはいえ、転職エージェントの活用においてはこの「転職面談」で何を話すかがかなり重要です。適当に済ませてしまうと転職エージェントの利用価値を最大限活用できずに転職活動の結果を大きく左右することも。初対面の相手にいきなり色々と聞かれることは戸惑ったりするかもしれませんが、転職エージェントの役割や転職面談の目的、伝えておくべきポイントを整理しておけば大丈夫。転職エージェントの利用価値を知り、強力な味方を手に入れましょう。

転職エージェントとは

転職エージェントとは、採用課題を抱える企業と転職希望の求職者の仲介役となり、双方の希望に合った最適なマッチングをサポートするサービスです。転職活動はこれまでのキャリアの棚卸から書類作成、求人選定や面接対策など一人で全てを抱えるには体力的にも精神的にも大変なことも。早く転職したいから転職活動を効率的に進めたい、自分では集められない求人情報が欲しい、転職活動に不安があるから業界や企業に詳しい視点でのアドバイスが欲しいなど様々な要望に対してサポートを受けられるのが転職エージェントです。基本的にどの転職エージェントでも求職者は無料でサービスを受けられ、転職活動を成功させるための一つの手段(ツール)です。

転職エージェントの強み

システム×アナログの両面で求人提案を網羅
転職エージェントサービスの強みのひとつに、システマティックなマッチングや自分では見つけられない求人の提案があります。自分の希望条件に沿って求人を探すという目的を叶えられるツールは転職エージェント以外にもたくさんありますが、多くはシステマティックな要素を含んでいます。気になる求人を探そうと検索画面から希望条件で検索を絞ってみても、とても数が多かったり、はたまた条件を絞り込みすぎて求人が全然見つからなかったり。実は応募する求人を選定するだけでも一苦労です。また一般的な職種であっても実は企業によっては職種の位置づけが違っていたりすることも。例えば、研究開発のポジションがある場合、業務の割合によっては「研究開発」だったり「製品開発」としての募集であったりと異なっていたりします。他にも「品質保証」と「品質管理」を兼ねている部門など企業によって部署や職種の位置づけが違うことも。システム検索は希望条件に当てはまる求人を一覧で見るには非常に便利ではある反面、どうしてもいくつかの条件を前提に検索することになるので、システム上の登録情報によって検索結果が左右される一面もあります。転職エージェントではむしろアナログな要素が強みとなり、保有している求人情報と転職面談の情報をすり合わせて人力でマッチングをしたり、求人票だけでは判断できない情報も踏まえての提案が可能です。もちろん転職エージェントでもシステムマッチングはありますので、システム×アナログの両面から求人を提案できることが利用価値のひとつと言えるでしょう。

蓄積された企業データベースを基にした面接対策
いざ面接に進むとなれば、一般的な想定質問の対策などをされるかと思います。最近では、採用広報の一環として企業側からの情報発信も活発なのでそういった情報を確認して募集ポジションの状況や就業環境などを調べることも多いのではないでしょうか。もちろんそういった情報収集と対策も必要になりますが、転職エージェントならではの面接対策としてあるのが、これまでに蓄積された企業のデータベースを基に面接対策が行えることです。選考実績や入社実績がある企業であれば、実際に面接の中での聞かれた質問や面接の傾向などを基に面接対策ができます。また業界や職種に特化した転職エージェントであれば、業界特性や職種によってよく聞かれる質問など傾向値の情報をもらえることもあります。面接ではきちんと自分の言葉で話せるかどうか、掘り下げた質問に対しても考えが述べられるかが重要になりますので、自分の考えなどを整理するヒントとして転職エージェントを活用して面接対策をするのは有効かと思います。

転職活動を総合的にサポート
転職エージェントの役割は求人紹介や面接対策だけではありません。その業界の市場感や職種のキャリアについて相談できることや企業との交渉、書類作成や退職交渉の進め方などもサポートしています。転職活動について不慣れな方や企業との交渉は直接は避けたい方などには転職エージェントの利用はおすすめです。2023年冬時点での転職市場は求職者にとっては有利な「売り手市場」です。逆を返せば自分が行きたいと思っているポジションを狙っているライバルの数も多い可能性が高いということ。企業側は自社にマッチした優秀な人材を獲得するために各社動いている中で市場感や企業の実情を知っている転職エージェントを介して選考や交渉を進めるのもひとつの手です。直接自分で応募する場合と転職エージェントを介す場合とそれぞれメリットはありますので、自分にとって必要な手段を選ぶことも転職活動の内のひとつなのです。

転職面談(キャリアカウンセリング)の意義

転職エージェントとの転職面談は、希望の転職先を見つけるための最初のチューニングのようなものです。転職面談では、実際に携わってきた業務や今後の希望条件も細かくすり合わせをすることで、希望に合っている求人を見逃さずに提案が可能です。ここでより多くの情報を共有しておくことが、システムでもアナログでも求人を探すヒントになります。逆に、ここで自分の経歴や希望条件をしっかり伝えておけないと、自分で求人を探すことと大差ない結果になることも。転職面談に時間を割くのは面倒に感じるかもしれませんが、実はその面倒なことが転職エージェントの強みを最大限発揮させるための重要なポイントなのです。

転職面談で聞かれる主な内容

転職面談では主に「キャリア」、「希望条件」「お人柄」の確認がメインとなります。

1.キャリア
これまでの経験と今後の方向性を確認します。経験職種が同じでもそれぞれ経験の中身や経験値は異なります。実際にこれまで経験してきた業務とこれから挑戦したいことをしっかりすり合わせることでレベル感にあった求人ややりたいことが実現できる求人の提案が可能となります。逆に面談でこれまで経験してきた業務を細かく伝えておかないと、場合によっては募集要項と相違があると判断されて求人紹介に至らないケースも。業界や職種に詳しいエージェントであれば、「こういった業務は?」や「こういう経験はありますか?」と確認してくれることもありますが、基本的には書類に書いていなかったり話していないこと以上のことを汲み取ることは難しいので経験業務については詳しく話せると良いです。もし書類への書き方が分からない場合は、どこを強みとして書き出すのが良いか、どういった内容を記載できているか良いかなど転職面談で相談されると良いかと思います。

ここで経験業務についてしっかり伝えておけるかどうかが、転職エージェントがシステムマッチング以上の効力を発揮できるかの分かれ道になるので転職面談前には一度ご自身でもこれまでのキャリアの整理をしておくと◎。面談時に上手く伝えられなくてもあとから補足や書類に追記することは可能なのでご安心ください。

2.希望条件
求職者の方からすると、これがメインで話したいこととも言えるのではないでしょうか。今後、どういう業界・職種に就きたいか、またどんな働く環境を希望しているのかは重要ですよね。特に異業界・異業種を希望する場合にはその背景など、企業も気になるであろうポイントも先回りして転職エージェントにも伝えておけると◎。また希望する職種だけを伝えるのではなく、どういうことに携わりたいかなども具体的に話しておきましょう。先にお伝えしたように、企業によって部署や職種の位置づけが異なる場合もあるので一般的な名称だけで話すのではなく要望は細かく共有しておけると転職エージェントでのマッチング精度が高まります。また希望条件だけでなく、避けたいことなどもあれば合わせて話しておけると働きたい環境やフィットしそうな社風のイメージがつきやすく、働く環境と合いそうという視点での求人紹介も受けられます。

3.お人柄
お人柄についてはその企業や働く環境に合いそうかどうかという視点での目安になります。仕事内容や条件と同様に働く環境に馴染めるかどうかも転職では大事なポイントになりますよね。本来、面接時や入社してからでないと分かりづらい就業環境や社風の観点で自分に合いそうな求人提案を受けられることは転職エージェントならではの利用価値のひとつです。他にも就業環境や社風にもマッチしそうという情報は、エージェントから企業へ伝えることでプラスにもなります。だからといって転職エージェントとの面談で過剰に取り繕ってしまうと結局ご自身と合わない結果になることもありますので、あくまで転職面談では自然体でいることをおすすめします。またこれまでの経験上、例えば複数名のチームで連携して仕事する方が向いている、一人である程度の裁量権を持って自分のペースでガシガシ回す方が好き、など仕事の進め方についても自分の適性があれば伝えておけると良いです。

まとめ

初めて転職エージェントを活用する方、これから転職活動を始めようと思っていて情報収集をしている方、登録した転職エージェントから転職面談を案内されたけど目的が分からないと思っている方、様々かと思いますが転職エージェントは転職活動を成功させるためのひとつの手段(ツール)であり、その利用価値を最大化させる活用ができなければ勿体ない結果に。ぜひ業界や職種、企業のことを理解した視点を持つ転職エージェントを味方につけることで、自分にあった転職先を見つける可能性を広げて納得のいく転職活動を。

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