「面接では緊張しすぎてしまう」「人前でアガりやすい」
緊張を理由に、面接に苦手意識を抱えている人は少なくないでしょう。
とはいえ、転職活動には面接はつきもの。どうにかして、少しでも緊張を和らげたいところですよね。
本記事では、面接で緊張しやすい人に向けて、緊張の対策ポイントをご紹介します。
面接で緊張するのは当たり前
書類選考を通って、いざ面接。
あと一、二歩で採用が決まると思うと、面接に対して「失敗できない」とプレッシャーを感じてしまうのは自然なことです。緊張のしやすさは人によって差がありますが、緊張すること自体は当たり前。
「緊張しないようにしないと」と思えば思うほど、かえって緊張感を高めてしまう場合もあります。また面接で緊張するのはあなただけではありません。面接官でも緊張はしています。まずは「緊張するのは当たり前なんだ」と捉えてみましょう。
緊張している=マイナス評価になるわけではない
緊張状態で面接を受けていることは、面接官もわかっていること。また多くの人が面接では緊張しているので、緊張していることを理由にマイナスの印象を抱かれてしまうわけではありません。
ただし、過度に緊張しているあまりパニック状態に陥ってしまい、自分でも何を話しているのかわけがわからなくなってしまうのはもったいないことです。この後でも触れますが、まずは「緊張しています」と素直に伝え、落ち着きを取り戻してから話すのもひとつの手です。
面接での緊張を和らげるコツ
どうしても緊張してしまう面接。とはいえ、緊張にも「集中力が上がる良い緊張感」と「パニックになってしまう過度な緊張感」とがあります。ポジティブな緊張感に留めるのは、工夫次第で可能です。
ここでは、以下の4点についてご紹介します。
<緊張を和らげるコツ>
・事前準備は入念に
・面接当日は早めに現地に到着を
・「緊張していること」を正直に伝えてしまう
・口を大きく開き、ゆっくりはっきり話すよう意識する
事前準備は入念に
まずは、面接に臨む前段階の話です。緊張してしまう理由のひとつに、不安があります。
「当日、一体何を聞かれるんだろう」「質問にきちんと答えられるのだろうか」こうした「漠然としたわからなさ」から不安が増大し、緊張に繋がっていくわけですね。
ただ、わからなさからくる不安は、事前準備でつぶせるものです。まずは面接を受ける企業のコーポレートサイトを見て、事業概要や社長あいさつ、会社のビジョンといった内容を一通り読んでおきましょう。
その上で、あらためて「自分は、この会社の何に惹かれて働きたいと思っているのか」を言語化しておけると良いですね。
また、企業のリサーチと同様、自分を見つめ直しておくことも大切です。自己アピールや志望動機など、どの企業の面接であっても聞かれるであろう鉄板の質問については、あらかじめ答えられるように準備しておきましょう。
「ここまで準備したのだから」という自信は、緊張を和らげるために役立ちますよ。
面接当日は早めに現地に到着を
2点目のコツは、面接当日は早めに行動しておくこと。交通機関の多少の遅延や、道に迷ってしまっても焦らずに済む程度の余裕をもって動くことをおすすめします。
ギリギリの到着になってしまうと、焦りから緊張感が増してしまうもの。現地に早めに到着しておくと、トイレを済ませたり水分補給をしたりと、気持ちを落ち着かせる時間が得られますよ。
「緊張している」ことを正直に伝えてしまう
3点目は、「緊張している」と正直に伝えてしまうこと。前の章でも触れたように、緊張していることそのものが評価を左右するわけではありません。あらかじめ告げてしまうことで、緊張感をいくらかトーンダウンさせることもできるでしょう。
また、面接に臨めているのは、書類選考を通過できているからです。その自信をお守りにしても良いですね。面接は人柄を見るための場。緊張している自分も含めて、素直に話せると良いでしょう。くれぐれも、パニック状態に陥ったまま無理やり進めようとして、思いもよらない発言をしてしまうことのないようにしたいものです。
口を大きく開き、ゆっくりはっきり話すよう意識する
4点目は、面接中に気を付けられるポイントです。面接中の受け答えは、意識して口を大きく開くようにしましょう。口を大きく開くことで、一語一語をはっきり発話できます。自然とはっきりゆっくり話せるため、相手にとって聞きやすい話し方ができ、緊張も和らげられますよ。
特に、緊張からつい早口になってしまう人ほど、意識しておくと良いポイントです。面接前、トイレに行った際などに「あ・い・う・え・お」と大きく口を動かしておくと、口周りの筋肉がほぐれ、舌の回りも良くなります。試してみてくださいね。
面接で緊張しないためにやらないほうがいいこと
ここまで、面接での緊張を乗り越えるためのコツについてご紹介してきました。
では、反対に緊張しないためにやらないほうがいいことは何でしょうか。
やってしまうとかえって緊張に繋がってしまう可能性があるのは、「文章の丸暗記」です。先ほど、事前準備は重要だと述べましたが、この事前準備において、想定質問に対する回答を文章のまま丸暗記してしまうのは控えましょう。
緊張状態に陥ると、せっかく覚えた文章も頭が真っ白になってしまい出てこなくなってしまう可能性があります。この「忘れてしまった!」が、さらに不安・緊張を増幅させてしまうのです。
事前準備の際は、丸々文章を覚えるのではなく、「これを伝えたい」という要点だけを押さえておくと良いでしょう。要点を基にその場で文章を組み立てて話す方が、自然に話しているように見えますよ。
コツを押さえて緊張は無理やり消さずに味方に!
面接で緊張してしまうのは、「面接官に見られているから」という意識の強さも理由のひとつでしょう。しかし、実は「見る側」なのは面接官だけではありません。求職者側が「面接官を見る場」「企業をより知るチャンス」でもあるのです。
また、企業によっては、面接官が必ずしも面接慣れしているわけでもありません。緊張しているのはお互い様かもしれないと思うと、少しは気が楽になるのではないでしょうか。
できる対策をしっかりし、あとは当日にベストを尽くす。今回のコツを押さえながら、悔いのない面接を迎えてくださいね。