近年、ますます需要が高まってきて転職市場でも人気のバイオ企業。その多くが領域を特化して研究を進めており専門性が高く、募集人数の少ない非常に狭き門でもあります。そんな競争率の高いバイオ系の求人だからこそ、転職市場における情報と募集求人の傾向をしっかり把握して有利に転職活動を進めましょう。
バイオ系求人の特徴は?求められる経験・知識はピンポイント傾向!
バイオ系求人はワクチンや医薬品の開発、遺伝子工学を利用した医療、再生医療を利用した創薬研究などの求人があります。その多くは研究領域の専門性が高く、求められる経験も非常にピンポイントな傾向です。他業種の求人ですと汎用性のある幅広い経験が高く評価されることもありますが、バイオ系求人の場合は、即戦力となるためにはその領域に対して知見・経験から「深く」知っているということが非常に重要になっています。
また実際に求人票を見てみると、新薬の研究開発、医薬品(外用薬含む)の品質試験や管理、細菌や抗体、遺伝子検査などのポジションの募集が多くみられます。
具体的には、研究職の求人だと遺伝子組み換え技術や細胞培養技術、培養工程や精製工程を理解できる人が求められます。求人票に書いてある業務内容だけでは研究開発のどの工程を担当するのか細かい表記がない場合もあるかもしれません。そのため、応募前には担当コンサルタントと業務内容、必要経験のすり合わせをして自分がどこまで手を動かせるかをレジュメにしっかり記載しておくとよいです。
またバイオ系求人の手を動かすポジションでは、実務経験の他に遺伝子工学や生物工学分野といったバックグラウンドを求められることもあります。
実は・・技術職以外のポジションはねらい目!
深い知見とピンポイント領域での実務経験が求められる傾向のあるバイオ系求人。それでは他業種からバイオ業界での転職は難しいのでは、と不安に思われるかもしれませんが、そうではありません。バイオ業界の特性を理解し、ポイントを抑えておけばチャレンジできるポジションはあります。
理系職種のイメージが強いバイオ系求人ですが、大学発ベンチャーや小規模で運営している企業が多くあります。その中にはこれから!といった企業も多くあり、事業企画や経営企画といった会社の基盤となるポジションの募集もあります。こちらの職種は理系職種の求人よりも門戸が広く、同業界での実務経験がなくても同じ規模感での実務経験があればチャレンジできるチャンスはあります!
ただし、そういった求人の場合は人員の確保や配置が整っていない場合もあるため、業務範囲や裁量権が大きいケースが多く、求められる経験は幅広い傾向にあります。バイオ業界の管理部門職種で転職を狙っていく方は、現職で少しでも幅広く業務を経験しておくことを意識するとよいです。
狭き門にも入口はある!経験の浅い方はとにかく求人情報を随時チェック!
転職市場においては、いずれかの事業会社での経験を求められる傾向です。ましてやバイオ系業界は他業種に比べてピンポイントな経験を求められます。が、中には若手層をターゲットとし、いわゆる「アカデミア」「ポスドク」と呼ばれる方や学生時代の経験でも応募できる求人も稀にあります。
クリーンルームでの細胞培養や遺伝子解析あたりの作業手順を理解している方や遺伝子工学や生物工学分野を学んできた方であれば、事業会社での実務経験がなくとも、未経験求人へのチャレンジの可能性はあります!経験者枠よりも更に狭き門になるため、見逃さないようにこまめに求人情報をチェックしておきましょう。
バイオ業界への転職を狙うなら知っておきたい傾向
バイオ系の求人の中には専門性も高く転職のハードルが高い職種は、確かにあります。だからこそ狙う職種と抑えるべきポイントをきちんと理解して準備をしておくことが重要です。また、理系職種でないポジションの需要もあります、かなり狙い目です。バイオ業界に注目していて転職を考えている方は、求人を見逃さないようにこまめにチェックしておきましょう!