理系転職の職務経歴書の書き方とは?すぐに実践したい2つのポイント

公開日:2020/03/19 更新日:2025/02/25
理系転職の職務経歴書の書き方とは?すぐに実践したい2つのポイント

転職活動を進める上で、職務経歴書の作成は避けては通れません。しかし、いざ書こうとすると「何をどのように書けばいいのか分からない」「経験が多くて要点がまとまらない」と悩むことも多いのではないでしょうか。特にミドル層になると、キャリアの蓄積がある分、情報を整理し、効果的に伝えることが重要になります。

本記事では、職務経歴書をより魅力的に仕上げるための2つのポイントを解説します。これから作成する方はもちろん、すでに作成済みの方もブラッシュアップの参考にしてみてください。

【ポイント1】求人票の「必須条件」に焦点を当てる

職務経歴書は、これまでの経歴を単に羅列するのではなく、応募企業が求める人物像に適していることを伝えるための書類です。

そのため、まずは応募先企業がどのような人材を求めているのかを見極めることが重要です。その判断材料となるのが、求人票の募集要項の「必須条件」です。

必須条件の項目には、企業が求める業務スキルや経験、人物像が明確に示されています。そこから企業がどのような役割や成果を期待しているのかを紐解き、自身の経歴と照らし合わせましょう。

現職では品質管理と品質保証が別の部門に分かれていたとしても、応募先企業では統括されている、といったケースもあります。

また、同じ職種でも企業ごとに業務の範囲が異なるため、自身の担当業務を具体的に記載することが大切です。

例えば、必須条件に「化粧品の処方開発経験5年以上」と記載されていた場合、経歴に「化粧品の処方開発を担当」と書くだけでは不十分です。以下のように、より詳細な業務内容を明記しましょう。

・処方組みや評価分析までを担当
・社内外に向けたプレゼンテーション業務
・外部機関との折衝を担当し、共同開発プロジェクトを推進

このように具体的に記載することで、企業はあなたの経験やスキルを正しく理解し、採用の判断をしやすくなります。

また、必須条件に完全に一致していなくても、同様の経験として評価される可能性がある部分は出し惜しみせずに記載しましょう。企業側が「このスキルなら十分に応用できる」と判断することもあります。

メインでアピールする経歴が定まったら、それ以外の経歴は簡潔にまとめ、職務経歴書全体のバランスを調整しましょう。情報が整理され、採用担当者にとっても読みやすい書類になります。

【ポイント2】実績はプロセスと再現性で伝える

実績や評価、達成率など、具体的な数字を用いてアピールすることは、職務経歴書では鉄則です。しかし、単なる数値の羅列にならないよう注意も必要です。成果の数字だけを見て、あなたが入社後に活躍できるかどうかを判断するのはきっと難しいでしょう。

特に社内での表彰や実績は、あくまでその会社での評価と捉えられることがあるため、より強くアピールするには「プロセス」と「再現性」を明確に伝えることが重要です。

具体的には、
・目標に対する現状と課題
・その課題に対してどのようにアクションを起こしたか
・その結果、どのような成果を得られたか
という点を記載することで、企業はあなたのスキルや問題解決力を具体的にイメージしやすくなります。

また、もし目標を達成できなかった場合でも、取り組みを工夫したプロセスが評価されることもあります。

実績をアピールする際に意識すべきなのは、あなたの経験が「再現性」を持っているかどうかです。つまり、転職先の企業でも同様の成果を上げられる人材であることを伝えられるかが重要なポイントになります。

「この人に会ってみたい」と思わせる職務経歴書を。

あなたの経験が企業の求めているものに合致していたとしても、それが職務経歴書から読み取れなければ、残念ながら「会ってみたい」とは思ってもらえません。

職務経歴書の役割は、あなたのスキルや経験を伝え、企業に「この人に会って話を聞いてみたい」と思わせること。そのため、汎用的な内容を書くのではなく、応募企業ごとにアピールポイントを調整することが大切です。

最初から完璧にまとめる必要はありません。まずは、今回紹介した2つのポイントを意識し、メインとなる経歴から書き始めてみましょう。書き進める中で、企業目線で読み返しながら、情報の取捨選択を繰り返せば、自分の中でも整理が進みます。

転職活動では、同じような業務経験を持つライバルと競うことになります。

その中で自分の強みを効果的にアピールするために、本記事でご紹介した内容を参考に、以下の点を意識しましょう。
・企業の求める経験にフォーカスする
・再現性のあるプロセスを示す
・具体的かつ分かりやすく伝える
これらを意識することで、あなたの魅力がしっかり伝わる職務経歴書に仕上がるはずです。ぜひ、実践してみてください。

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