応募してみたい企業が見つかり、職務経歴書をいざ書こう!と思っても、何をどのくらいどうやって書いたらよいか分からない。あれもこれもと書いていたら、気付けば4枚にも5枚にも渡る超大作に!結局どこがアピールポイントなのか分からない。なんて職務経歴書を作成してはいないですか。
今回は、職務経歴書の書き方についてすぐに実践できるテクニックをお伝えします。これから職務経歴書を書く方はもちろん、すでに作成済の方もブラッシュアップできる個所がないか参考にしてみてください。
【テクニック1】求人票の「必須条件」に焦点を当てる!
職務経歴書といっても、全ての経歴を事細かに書く必要はありません。応募先企業が求めている人物像にマッチしていると思ってもらえるアピールができれば良いわけです。
そのためには、まず応募先企業の募集ポジションは何ができる人を求めているのか見極めることが重要。では、どう見極めるのかというと求人票の募集要項、その中でも「必須条件」に注目です!
そこには、企業が求める業務スキルや人物像が書いてあります。そこから企業がどのような役割、活躍を期待しているかを紐解き、ご自身の経歴と照らし合わせます。これはどの業界にもいえるポイントですが、企業ごとに組織構成は大きく異なります。自分の会社では品質管理と品質保証は部門が分かれていても、応募先の企業は統括されている、なんてケースも珍しくありません。そのため、経験している業務内容は細かく記載しておきましょう。
また同じ職種であっても担当する業務工程も企業によって異なるので、例えば必須条件に「化粧品の処方開発経験(3年以上)」とある場合、経歴に「化粧品の処方開発」とだけ書かずに、処方組みや評価分析までを担当していたのか、プレゼンテーションも行っていたのか、もしくは外部機関との折衝も経験しているのかなど、具体的かつ分かりやすく記載しましょう。
メインでアピールしたい経歴が定まったら、それ以外の経歴部分については簡略化しても問題ありません。そうすることで分量のボリュームを調整することも可能です。必須条件に必ずしも一致していなくても、同様の経験として判断してもらえそうな経験があるときは、出し惜しみせずに記載しておきましょう。
【テクニック2】実績はプロセスと再現性でアピール!
実績や評価、達成率など、具体的な数字を用いてアピールするというのは職務経歴書では鉄則ですが、一方で気を付けて頂きたいのが数字の羅列だけをしてしまうパターン。数字の結果だけを見て、あなたが入社後に活躍できる人材かどうかを判断することは企業にとってとても難しいのです。
特に社内での表彰や実績は、あくまで社内での評価、と捉えられてしまうこともあるため、あなた個人の能力をより強くアピールする材料として有効になるのが「プロセス」と「再現性」です。
具体的には、
・目標に対する現状と課題
・その課題に対してどのようにアクションを起こし
・結果はどうだったか
これらを記載することで、企業はあなたの能力をイメージしやすく、また仮に実績が未達成であっても目標に対するプロセスが評価されればアピールになります。実績をアピールする際に意識することは、あなたの実績には「再現性」があり、他の会社に入社しても同様に活躍できることがイメージできるかどうかです 。
「この人に会ってみたい」と思わせることが重要!
書類選考では「この人に会ってみたい」と思わせることが重要です。あなたの経験が企業の求めているものに合致していたとしても、それが職務経歴書から読み取れなければ残念ながら「会ってみたい」とは思ってもらえません。職務経歴書は、あなたの能力をアピールする重要な手段です。
そのため、汎用性の高い内容を書くよりもターゲットを1つの企業に絞り、応募する企業ごとにアピールする経歴を合わせにいきましょう。最初から綺麗に書こうとしなくても大丈夫です。まずは、2つのテクニックを駆使してメインの経歴からでも書けるところから書いてみましょう。行き詰ったら企業目線で読んでみて、肉づけや削除を繰り返していけば自分の中での整理にもつながります。
転職活動では一つのポジションをめぐって、同じような業務経験を持つライバルと戦うことになります。
その中であなた個人の能力をアピールするためにここでご紹介した2つのテクニックを参考に、
・企業の求める経験に対して
・再現性のあるプロセスで
・具体的かつ分かりやすく
をイメージしてまとめてみてくださいね。