
転職活動を始めるにあたってまず準備すべきなのが履歴書と職務経歴書です。しかし、「そもそもどのように書けば良いかわからない」「時間がない」「面倒だ」と感じる方も多いのではないでしょうか。
インターネット上の見本を参考に書き始める方もいると思いますが、まず大事なのは「何のために書くのか」を明確にすることです。「とりあえず書く」ではなく、しっかりと目的意識を持つことが成功の鍵を握ります。
そこで今回は、履歴書・職務経歴書を書くにあたって、テクニックやノウハウを調べる前に知っておきたい、書類作成での2つの心得について解説します。
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【心得1】転職活動では常にライバルの存在を意識する
履歴書・職務経歴書を作成する際にまず念頭に置くべきことは、採用担当者は日々多くの応募書類に目を通しているため、その中から「この人に会ってみたい」と思わせなければならないということです。
理系専門職の転職では、特に専門的なスキルや経験が重要視されます。そのため、「どこで・何を・どのように・どのくらい経験してきたのか」を具体的に記載し、自分の強みを明確に伝えることが不可欠です。
内容が希薄な応募書類と、具体的な経験が整理されていて人柄も感じられる応募書類、どちらが書類選考を通過する確率が高いかは明白です。見えないライバルの存在も意識しながら、自身を存分にアピールできる書類作りを心掛けましょう。
履歴書・職務経歴書は「経歴をただ伝えること」が目的ではありません。「面接で会いたいと思ってもらうこと」が目的です。つまり書類選考を通過するために、「見やすく・分かりやすく・丁寧に・魅力的に」書く必要があるのです。
また、採用担当者がスムーズに目を通せるよう、応募書類のボリュームにも配慮が必要です。多くても3枚程度にまとめることを意識しましょう。
【心得2】履歴書・職務経歴書は“あなた”という商品のラベル
普段、買ったことのないお弁当や飲み物、初めて買う化粧品などを選ぶとき、私たちは何を見て決めるでしょうか。多くの場合、パッケージやラベルに書かれた情報(商品名・キャッチコピー・成分・特徴など)を参考にして選びます。
転職市場でも同じことが言えます。採用担当者は、まず応募書類を見て「この人はどんなスキルを持ち、どのような実績があるのか」を判断し、応募者の人物像をイメージします。そして自社の求める人材像と合致するかを検討します。
商品のラベルやパッケージで魅力が伝わらなければ手に取ってもらえないように、情報が少なく内容が整理されていない応募書類では、採用担当者も人材要件に合っているのか判断ができず、会ってみようという判断に至らないのです。
詳しいことは面接の際に口頭で説明をした方が伝わると考える方もいるかもしれませんが、その前に書類選考という壁があり、そこには多くのライバルがいます。履歴書・職務経歴書はその競争を勝ち抜くためのあなたの商品ラベルです。採用担当者に「会ってみたい」と思わせるために、伝えるべき情報を適切に整理し、あなたの魅力が伝わる書類を作成しましょう。
まとめ
転職市場においては、皆さんが自分自身をPRします。そして、その第一印象を決める重要な役割を担うのが履歴書・職務経歴書です。
見えないライバルが存在していることを忘れずに、自分の魅力を最大限にアピールした書類作成を心掛けてみて下さい。
心得1:転職活動では常にライバルの存在を意識し、「この人に会ってみたい」と思わせる書類を作成する。
心得2:履歴書・職務経歴書は“あなた”という商品のラベル。
履歴書・職務経歴書の作成をする際には、是非この2つの心得を踏まえ、採用担当者の目に留まる応募書類を作成しましょう。