営業企画グループリーダー
商品開発
唐島眸さん
営業企画グループ
リーダー
村田亘さん
世界のグルメを国内製造にこだわり、主原料国産 化学調味料・保存料不使用で、安心・安全かつ手軽にさまざまな国の料理を楽しめる。そんな商品の企画開発から製造・販売までを手掛けているのが、株式会社カラミノフーズです。
そんなカラミノフーズに未経験で入社した村田さんと唐島さん。前編ではふたりのこれまでのキャリア、カラミノフーズの特徴についてお話を伺いました。後編では現在ふたりが手掛けている仕事や入社後に感じたギャップについて伺っていきます。
前編はコチラ
「売らされる営業」じゃないから、営業が楽しい。
──おふたりのお仕事内容についてお聞かせください。
村田さん(以下、村田):僕は入社時には新規営業を、今は既存顧客向けの営業を担当しています。
唐島さん(以下、唐島):私は商品開発部に入社し、今は既存顧客向け営業も兼任しています。
──営業職に就いたのは唐島さんの希望、それとも会社都合のどちらでしょうか。
唐島:どちらかと言われると会社都合ですね。
──営業をやってくれと言われたとき、率直にどう感じましたか?
唐島:「え、営業……?」と思いました(笑)ただ、面接のとき、社長が「開発と営業とは表裏一体」と話していて、営業の仕事についても話題に上っていたんです。そのため、いずれはこれまで避けて通ってきた営業を経験することになるかもしれないとは思っていました。思っていたよりも時期が早かったのですが…(笑)
村田:「開発と営業とは表裏一体」は、僕も感じています。工場からサンプルが届くと、営業、他部署のみんなで食べて、営業が「いくらで買う?」と尋ねるシーンがあるんです。営業がどんな商品が求められていて、それがいくらなら売れるか考えて、それを開発が作っていくイメージですね。もちろん、試食や工場視察にも参加します。営業として、開発に近い位置で仕事ができるとは思っていなかったな。あと、カラミノフーズの営業は営業にネガティブイメージを抱いている人でも働きやすいと思っています。
──というのは?
村田:カラミノフーズの商品は、世界のおいしいグルメを輸入ではなくて、国内生産。加えて主原料は国産品と、他にはないユニークなものなんです。そのため、商品の良さやコンセプトを語ることでお客さんに興味を持っていただけます。カラミノフーズに入社する前は、「お願いします、買ってください!」と頭を下げて数字を取ってくるのが営業だと思っていたんですよ。
唐島:私も「売り込むのは向いていない」と思って、営業職を避けてきた節があるんですよね。でも、実際に営業をやってみて、自分がこだわり抜いて開発し、商品化されたものをお客さまに売れる楽しみに気づきました。ひとつの商品の最初から最後まで携われるのが楽しい。思い入れがある商品だから、「会社に売らされている」感覚もありません。
今は営業職を肯定的に捉えています。「どこで買えるんですか?」と電話をいただいたときなどは、開発冥利に尽きるなあと思いました。あと、同時期に村田が新規から既存営業に変わったので、そこもスムーズに営業に馴染んでいけた理由かな。
村田:いやいや、そんな(笑)
唐島:いえいえ(笑)ひとりだと相談したり協力したりしづらかったと思うので、気持ち的に救われた部分がありますね。
村田:でも、これは僕もで。僕は仕事を抱え込んで、いっぱいいっぱいになってしまうタイプなので、気づいて助けてもらえるのはありがたいと思っています。営業に関しては、「売る」よりも「紹介する」方が感覚的に近いと思います。もちろん個々に目標はありますが、ホワイトボードに売り上げ目標がバーンと書いてあって、そこに向かってとにかく達成!というイメージとは異なりました。
唐島:とはいえ、売上を上げないと会社が成り立たないのは当然のことなんですけれども。
村田:ただ、目先の数字だけを追う仕事ではないですね。例えば、新規事業だと売上って微々たるものなんですよ。すでに売上を叩き出しているものと比べると、規模がまったく違う。でも、今後の展開や目標を理解していると、その微々たる売上も実は必要なものであることがわかる。
唐島:社長がよく「虫の目じゃなくて鳥の目で見なさい」と言うんですよね。目先のことしか見えていないときには、社長が「ここは、こうだからこの判断の方がいい」と返してくれるので、勉強になるし、そこから得る気づきがあります。
村田:先々のことまで考えた結果、思い切ってやってみて、そこから得られる情報や結果を次の展開につなげていくことが大切だと思っています。
自分の手で、もっと開拓していきたい。
──おふたりが、これから力を入れていきたいことについてお聞かせください。
唐島:オリジナル商品の企画開発をしたいですね。社長からも言われていることなんですが、営業はそのためのベースにもなると思っているんです。お客さまと話をしながら、もっとゼロから新しいものを考えて生み出していきたい。今は「世界のグルメ旅Ⓡ」というブランドがあるのですが、その枠を超えた何かを創ってみたいですね。新ブランドなのか、新事業なのか、新カテゴリーなのかはまだわからないんですが。
村田:スイーツを始めたのは、唐島なんですよ。
唐島:そうなんです。個人的にスイーツがとても好きで、商品開発をするならスイーツをやりたいと面接から話していました。
──では、まずひとつ夢を叶えたんですね。
唐島:そうですね。大きな喜びを体験できたので、また経験したい。今度は未知のもので……というのが野望です(笑)「10トライして9失敗しても、1成功したらいいじゃない」が社長のスタンスなので、挑戦するハードルが低いのも働きやすさに繋がっています。
村田:社員、パート問わず、「この方が働きやすいと思う」といった意見があれば、柔軟に受け入れてもらえるんですよ。
唐島:頭ごなしで否定されることはないですね。
──村田さんは今後について、いかがですか?
村田:引き継いだ既存先は前の担当者が十何年やっていたこともあり、属人化している部分がありました。そのため、今は誰でもできるよう仕組化を進めているところです。100%の労力が必要だったところを60%でできるようになれば、浮いた40%で別の仕事ができますから。
──「別の仕事」、何かイメージされている仕事があるのでしょうか?
村田:新規営業ですね。もともと新規営業だったから思うのかもしれませんが、やっぱり会社が今後もビジネスを続けていくためには、既存だけに頼っていてはいけないという意識が強いんです。既存のお客さまのなかには億単位で購入してくれる方もいますが、そこに頼るのは売上が偏りすぎるリスクがあるともいえますしね。先細りを防ぐためにも、もっと外に売っていかなければならないと思っています。食品業界はもちろん、アウトドアや雑貨の業界など幅広く売っていきたいですね。
──ホームページを拝見したのですが、家庭向けECサイトもあるんですよね。
村田:そうなんです。開設後、広告を出していないにもかかわらず登録してくれる方がコンスタントにいて、思ったよりも反響を感じています。弊社の商品は、10人中10人ではなく、10人中2人がファンになってくれるものを目指しているんです。ECは、そうしたファンの方が直接購入できる窓口として機能させていきたいですね。
唐島:現地で本場の味を食べたことがある人が、カラミノフーズの商品を食べて「この味だった!」と思ってもらえる味にこだわっています。だから入れるべきスパイスは、時に工場の製造スタッフが躊躇するほど、しっかり思い切った量を入れているんです。
自分の思考と手を動かせる仕事、ここにあります。
──最後に、求職者にメッセージをお願いします。
唐島:弊社は、社歴年齢関係なく、自分が主体になって仕事をすることが求められる会社です。スピード感も早く、3~4ヵ月後には商品化が実現することも。任せられることへのプレッシャーはありますが、ルーティンワークよりも自分で試行錯誤しながらやっていきたい人はやりがいを感じられると思います。若い社員が多い分、未熟な点も多々ありますが、各々の得意なことを活かし、協力し合って乗り越えていける環境があるのがいいところかなと思います。社長も相談に乗ってくれますしね。
村田:今の社の課題は自社アピールです。十分魅力的な商品を作っているので、これを世の中の人たちにどう知ってもらうのか。自分で考えて、「こうやればもっと売れるのでは」と実践できる方、自分の手で開拓していきたい方に来ていただけたら嬉しいですね。現在、オリジナル商品は100品以上。まずはカラミノフーズのコンセプトや商品のことを知ってもらえれば、「これは世の中の人にもっと広めたい」と感じていただけると思っています。