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「もったいない」不合格理由をなくそう!コンサルタントに聞くバイオ・ヘルスケア業界のNG事例

公開日:2019/12/03 更新日:2019/12/18
「もったいない」不合格理由をなくそう!コンサルタントに聞くバイオ・ヘルスケア業界のNG事例

実際にあったバイオ・ヘルスケア業界応募者の「NG」

業界によって求められるもの、NGとされるものには違いがあります。また、人には「理系男子ってこんな人」「研究者ってこんな人」といった、一定の傾向が大なり小なりあります。このうち、バイオ・ヘルスケア業界を志望する側に多く見られる性格上・性質上の特性のなかには、転職活動時に気を付けた方がいいものもあるのです。

今回は、バイオ・ヘルスケア業界での転職を目指すのNG例を、実際の事例を踏まえて紹介します。

【事例1】職務経歴書が13枚!盛りだくさん過ぎて伝わらない

バイオ・ヘルスケア業界を志す人の多くは、大学・大学院で研究を続けてきた経験と自負があります。転職活動のアピールは多ければ多いほどいい…という思いから、職務経歴書にすべての研究内容、成果を書き連ねてきた応募者の方がいました。その枚数、何と13枚。

アピールしたい想いの強さは伝わりますが、複数人からの応募書類に目を通す担当者にとって、13枚もの職務経歴書に目を通すのは重労働です。読み手のことを考えて、わかりやすくまとめましょう。

また、残念ながら、採用担当者は必ずしも研究者ではありません。むしろ、人事や社長は理系ですらない可能性も高いのです。そのため、研究内容をそのまま言われても理解できない可能性があります。相手は研究内容ではなく、あなたが入社後に何ができるのかを知りたいわけです。そのアピールとしても、研究内容を事細かに書いた13枚の職務経歴書は冗長すぎるといえます。もっとも成果が上がったもの、応募企業の仕事に関連した内容のものに絞り込み、端的に書くように心がけましょう。

なお、事例として紹介した応募者の方は、7枚程度に圧縮してきました。それでもまだまだ長すぎるのが正直なところです。多くても3枚、できれば2枚程度にまとめるのが常識的な範囲だといえるでしょう。

【事例2】服装・経歴記載ミス…興味のない分野への無頓着さが仇になる

ゴリゴリの理系の人にありがちなのは、自分の興味関心のある分野へのこだわりや知識量と、そうではない分野への無頓着さとの差が激しいことです。

よくあるのが、故意ではない経歴記載ミスです。職歴から1社抜けてしまっているケースや、卒業年月日の間違い、誤字脱字の多さなど、意識さえしていれば防げるミスが多く発生しています。こうしたミスをした方の多くが「あまり深く考えていなかった」と答えていることからも、意識さえすれば防げるミスだといえるでしょう。

また、身なりにも無頓着なことも珍しくはなく、スーツは身に着けているもののシワやシミがついていたり、髪が乱れていたり寝癖がついたままだったりといったケースも見受けられます。

なお、最近では証明写真の添付は求められないケースが多いため、無理に添付する必要はないでしょう

【事例3】自己紹介が15分。面接は「相手が欲する情報」を伝える場

面接の初めに、「自己紹介をお願いします」と言われ、15分間話し続けた応募者の方がいました。あまりにも長い自己紹介に、面接官が寝そうになってしまったのだそう。これは、真面目がゆえに1から10まですべて説明しなければと思ってしまったために起きたケースでした。自己紹介は、あらかじめ3分程度にまとめておきましょう。

また、肝心の本題にも注意点があります。面接では、「研究者」と「企業の開発者」に求められるものの違いについて認識して話すことがポイントです。研究者はひとつの事象にこだわり続けることが重要だとされますが、企業の開発者には柔軟性も大きな必要要素です。その理由はマネタイズ。企業は、お金を生み出さなければ研究開発を続けられないためです。企業によっては、こうした柔軟性は社会人として勤務経験がなければ身に着けられないという先入観から、事業会社勤務経験を条件に掲げているところもあります。

「この研究をとにかくやりたい」というアピールは、面接官によっては「じゃあそれ以外の仕事は?」と思われてしまいかねません。相手企業の研究開発内容もリサーチした上で、どのように役立てるのかを伝えられるといいですね。

特に実務経験のないアカデミア出身者は注意

現在、大学では正規雇用が少なく、長年研究を続けてきたものの、契約更新が叶わず民間企業に転職を余儀なくされるケースが増えています。しかし、大学機関と民間企業とは求められるものが異なるため、長年大学機関に居続けた人は民間企業が求める価値観とギャップが生じているのではないかと、企業側に不安に思われることが多いのです。

実務経験がないがために、アピール材料として研究実績をすべて記してしまうといったことが起きてしまうともいえるでしょう。

とはいえ、実務経験がなければ転職できないわけではありません。自分の経験が相手企業でどのように役立てられるのかを整理し、伝えられる方法でアピールしましょう。

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