転職で本命より先に内定が出た場合、他社の内定保留はできる?
- 公開日:2024/02/08 更新日:2025/02/12

転職活動で内定が出たけれど、本命企業はまだ選考中。内定保留?それとも内定辞退?
他社選考中で内定が出て迷っている場合は、内定保留を検討するとよいでしょう。迷っているうちは「内定辞退」という早まった決断をしないよう注意したいところ。内定保留とは、内定連絡を受けた企業に入社するかどうかの返事(内定受託)を待ってもらうこと。
転職は人生における大きな岐路のひとつです。第一志望が選考中であるケース、あるいは、いまいち踏ん切りがつかず、もう少し転職活動を続けてみたい、考えたい、など理由があると思います。納得するまで転職活動を続ける、じっくり考える時間を設ける、そのために内定保留することも時には必要です。
転職活動で内定を保留したら、企業へのイメージが悪くなる?
こちらも「転職あるある」のお悩みのひとつ。
転職活動が当たり前となった近年では、企業側も応募者が複数社に並行応募していることは理解しています。
エージェント経由の場合も、個人で応募する場合も、面接時に「他社への応募状況・選考状況」を聞かれるのは、こうした事態をお互い事前に把握しておくためでもあります。ですから応募する皆さんは、どうか遠慮なく、選考状況を正直に応募企業側へ面接時等でお伝えください。他社へ応募しているからといって、自社の優先度が低いなどという印象はありません。
ただし、第一志望の企業には、第一志望である点をアピールし差別化を印象づけておくのもよいでしょう。
転職活動時、内定承諾に迷った場合の「内定保留」基本の「き」
「内定保留」を検討するにあたり「内定保留によるリスク」も頭に入れておきましょう。内定を出してくれた企業は、あなたとともに仕事がしたい、と思っているので、内定保留を伝えたからといって、内定取り消しになるとは限りません。ただし、リスクがあることは認識しておきましょう。
ご自身の将来に関わる決断ですので、企業の意思も大事ですが、ご自身の気持ちを大事にしてください。このあたりは、しっかり応募先企業に連絡して確認するようにしましょう。
転職活動で内定保留連絡をする方法
応募先企業へ内定保留の連絡を入れるときは、電話またはメールにて連絡しましょう。エージェント経由の場合には、エージェントに相談をしましょう。内定をもらったら、一人で長い期間迷う前に、なるべく早めに連絡するとよいでしょう。連絡をする際には、以下3点を応募先企業へ伝えます。
1:内定のお礼と入社意欲を伝える
まずは、内定をいただいたことへの感謝の思いを伝えましょう。
また、入社したい気持ちがあることを伝えておくことも大切です。「内定保留して、入社しないのでは?」と思わせないよう、「入社したいと思っている」「まだ選考中の応募先企業があり、最後まで続けて失礼なく終えたい」など、丁寧な回答をあらかじめ準備しておきましょう。
2:あくまで「内定保留」であり、「内定辞退」ではないことを伝える
あくまでも内定の「保留」を希望していることを明確に伝える。
内定辞退といった誤解を招かないよう、正確に伝えましょう。
3:なぜ内定を保留にしたいのか理由を伝える
次に、理由を簡潔に伝えます。
他社選考結果を待ちたい場合には、そのことを伝え「悔いない転職活動で、すがすがしく入社を迎えたい」旨をサラッと前向きに印象よく伝えましょう。
「家族の同意を得る時間が必要」「他社選考結果を待ちたい」「現職の退職について同意を得る時間が必要」など、保留にしたい理由を正直に伝えておくとわかりやすいです。
4:内定留保はいつまでか、回答までの期間を明確に伝える
最後に、「○日まで、お時間いただくことは可能でしょうか?」と提案してみましょう。中途採用であれば、1週間程度の保留期間を設けてくれるケースが一般的です。
しかし、それでも1週間程度の限られた時間となるので、もう少し長い期間を希望する場合、応募先企業に交渉してみましょう。中には、2週間~1か月程度、内定保留で待っていただいたケースもあります。
内定保留後に内定を受領する場合、辞退する場合の連絡
内定保留後に連絡をする場合は、内定を受ける、あるいは辞退の連絡を丁寧に、そして待っていただいたお礼を伝えることも忘れないようにしましょう。
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